高尿酸血症(痛風)とは

高尿酸血症(痛風)

高尿酸血症は、血液中の尿酸の値が高くなっている状態です。放置すると、処理しきれなくなった尿酸が関節の中で固まって結晶になり、炎症を引き起こすことがあります。これが痛風です。ある日突然、足の親指の関節などが赤く腫れ、耐えがたいほど激しく痛みます。「風に吹かれただけでも痛い」という意味合いから、痛風と呼ばれるようになりました。

このような方は注意が必要です

  • プリン体の多い食品(レバー、エビ、魚の干物、肉類)をよく食べる
  • お酒(ビールなど)を飲み過ぎることがある
  • 清涼飲料水をよく飲む
  • 激しい運動をすることがある
  • 内臓肥満が蓄積している
  • ストレスを感じることが多い
  • 血縁者に痛風の人がいる
  • 水分をあまり飲まない

痛風の発作が起こったときは

痛風は結晶化した尿酸が増えるにつれて発症しやすくなります。従って、定期的に健康診断を受け、事前に治療をしておくことで急な発作リスクを軽減できます。
しかし、適切な治療を受けず、突然、痛風の発作が起こってしまう人もいます。その場合は、患部を高い位置(椅子の上など)に引き上げ、患部を冷やします。発作の起こった部位は安静にしておかなければなりません。痛いからといって、マッサージなどを行うのは非常に危険です。通常、最初の発作が起こってから24時間以内に痛みのピークがきます。その後、徐々に痛みが引いていき、1週間程度で目立った症状はなくなります。発作時には鎮痛薬での治療のみを行い、積極的に尿酸値を下げる治療は行いません。
発作が落ち着いた後に食事療法や尿酸降下薬を用いた治療を開始します。なかには発作後は症状が無くなってしまうため、放置されてしまう患者さんがいらっしゃいます。発作が治まったからといって高尿酸血症の状態が解消したわけではないので、ちょっとしたきっかけで再び針状の尿酸の結晶が作られ、痛風発作が再発します。
このような事態を招かないよう、最初の痛みが出た段階で応急処置を行い、出来るだけ早く受診されるようにして下さい。また定期的な健康診断や、血液検査も大事です。