糖尿病内科について

糖尿病内科

糖尿病内科は、主に糖尿病の診断・治療を行っています。2型糖尿病の患者さんは年々増加しておりますが、症状がでにくいため血糖値が高いけれど診断されていない方もたくさんいらっしゃいます。糖尿病の怖いところは症状がなくても、徐々に進行してしまうサイレント・キラーであることです。糖尿病を気づかず、または症状がないために放置していると、神経が侵されたり、腎臓の機能が低下したり、目の網膜に支障を来たしたりしてしまいます。また脳梗塞や心筋梗塞、動脈硬化症の大きなリスクとなります。そのため、血糖値が高めという初期段階から気を付けていくことが大事になります。
当院では糖尿病専門医の資格をもつ医師が診療を行っております。血糖値が心配な方、血糖値が高めと指摘された方、内服治療を受けていらっしゃる患者さん、インスリン治療をされている患者さん、どんな方でもご相談ください。1型糖尿病の患者さんももちろん治療ができますので、ご来院ください。
糖尿病は完治が難しい病気といわれていますが、血糖値のコントロールを良好に保ち、合併症の発症または進行を防ぐことで、上手に付き合っていくことができます。無理な食事制限をするわけではなく、患者さんお一人お一人に合った治療方法を、丁寧にお話をしながらご提案していきます。
当院は眼科診療も行っておりますので(眼科は完全予約制となります)、連携して合併症のリスクを減らしていきます。

こんな症状はありませんか

  • 健康診断などで「血糖値が高め、血糖値が高い」と指摘された
  • 家族に糖尿病の人がいる、糖尿病家系である
  • 喉が渇きやすい、水をよく飲む
  • 尿の回数が増えた、尿のにおいが気になる
  • 体重が急激に増加した、または体重が急激に減少した
  • 最近、疲れやすくなった
  • 満腹感が得られない(いくらでも食べられる)
  • 手足がしびれる
  • 足がむくむ
  • 皮膚が乾燥して痒い、皮膚に出来物ができやすくなった
  • やけどや怪我をしても、あまり痛みを感じない
  • 切り傷やその他の皮膚の傷が治りにくい
  • 視力が落ちてきた、目がかすむ
  • 意識が混濁することがある
  • など

糖尿病の合併症

血糖値が高い状態を放置していると、血液中に溢れたブドウ糖が血管にダメージを与え、いろいろな合併症を招くようになってきます。糖尿病の三大合併症と言われる「網膜症」、「神経障害」、「糖尿病性腎症」は徐々に進行していく怖い病気です。

網膜症

目の奥には網膜という膜状の組織があり、光や色を感じる神経細胞が敷きつめられており、物を見るときのスクリーンのような役割をしています。血糖値が高い状態が長い期間にわたって続くと、網膜に張り巡らされた血管が傷ついていき、栄養と酸素が十分に供給されなくなります。これによって、視力が低下してしまう、出血、網膜剥離などを引き起こします。それだけでなく、失明に至るケースも少なくありません。このような事態に陥らないよう、しっかりと糖尿病の治療をしていくこと、また定期的に当院の眼科で眼底検査を受けることが大切です。

神経障害

糖尿病になり血糖値が高い状態を放置していると、徐々に手足などの末梢神経が傷ついていきます。その症状の出方は様々ですが、「足の痺れ、足のびりびりとした痛み」から始まり、「火傷や怪我の痛みに気づかない」などの問題が生じます。進行すると糖尿病壊疽となり、足の切断が必要となることがあります。その他にも、胃腸の不調(下痢や便秘など)、立ちくらみ、発汗異常、ED(勃起不全)など、いろいろな症状が現れてきます。

糖尿病性腎症

血糖値が高い状態を放置していると、血液を濾過して尿をつくる腎臓の機能が徐々に損なわれていきます。腎臓は症状がでにくいので徐々に進行してしまいます。やがては人工透析と言って、機械で血液の不要な成分を濾過し、人工的に尿をつくらなければならない治療を必要とすることがあります。人工透析は週に2~3回、1回あたり数時間かけて、定期的に病院などで透析治療を受ける必要があるので、日常生活に大きな影響が及んでしまいます。糖尿病の治療をしっかりと行うことに加えて、定期的に尿検査を行い尿たんぱくの有無を確認することも大事になります。日常生活においては塩分を控えることも腎臓を守るために大事です。